「観察」とは何か?

観察は、現場に出て、実際に起こっていることを肌で感じ把握する行為です。これにより、まだ数字になっていない事実や、データとして明らかになっていない事実を理解することができます。観察が成功すれば、最終的に生み出される製品やサービスの有効性を高めることができます。現場で実際に起こっている事実を根拠にデザインを進めていけるため、的確な問題設定やアイデア提案が可能となります。私たちは、自分独自の過去の経験や、強く信じている考え方などを通じて世の中をみる傾向にあります。現場に出ることで、客観的な視点で現実を理解できます。

現場では記録をとろう!

 観察の際に欠かせないのは記録を取ることです。記録の目的は、現場からオフィスに戻ったとき、記録を確認するだけで現場の状況を再生可能にすることです。観察をしていると、突然ひらめいてアイデアが生まれる場合があります。でも、それを思いついた根拠を記録していなければ、どうしてそのアイデアが有効なのかわかりません。現場にいなかった人にアイデアを説明する際、なぜそのアイデアが有効なのか説明も難しくなります。そこに現場の記録があれば、スムーズに意図が理解でき、チームメンバーと建設的な議論を行うことができます。記録方法には、メモや写真、録音や録画などがあります。理想の状態は、取った記録を確認するのが1年後であっても、あたかも今起きたことのように状況を再現できることです。